主婦が正社員に再就職するのを諦めて派遣社員になったら最高だった話
主婦という立場から正社員への再就職を考えている方は多いのではないでしょうか。
筆者もそんな一人でした。
しかし正社員への再就職は本当に難しく挫折することになります。
そこで出会ったのが派遣でした。
主婦から派遣社員へと転身したのです。
結果、社会復帰を無事果たし充実した生活を送ることができるようになりました。
ここでは私が正社員再就職で味わった挫折と派遣社員になったら見違えるほど毎日が輝いた話をさせていただこうと思います。
主婦が正社員に再就職しようとしたらとにかく落ちまくった話
私が主婦から正社員に再就職をしようとした時、現役から離れて実に5年のブランクがありました。
そもそも私がなぜ正社員を目指したかというと…
- 長期的に安心して働ける
- 自立したい(ある程度は自分で稼ぎたい)
- 年齢的なリミット(当時30代前後)
- ●●の妻、●●の母、ではなく「私」自身として社会に出たい
だいたいこんな感じだったと思います。
当時細々とパート程度の仕事はしていました。
たまたまパート先のあたりが悪かったのかもしれませんが、とにかく割に合わないという印象しかありませんでした。
引き継いでくれる人がいないから残業も暗黙の了解。
時給も全然上がらない。
仕事量だけが増え、それ以外はまったくなにも変わらない。
気がつけば社員と同じような仕事をして、帰宅時間もズルズルと遅くなり「パートで働くメリットがない」と漠然と思うようになりました。
その頃から自分はどんな仕事をしたいのか、どんな風に働きたいのかを考える機会が増え正社員への再就職という結論が出たのです。
たしかにパートで働くことだって立派なことだと思います。
人によってはそれが心地よい働き方である場合もあります。
ただ私の場合は年齢的にも再就職するのはラストチャンスだという想いも強く、パートで働くことに満足ができなかったのです。
そこから正社員への再就職のため就職活動をはじめます。
なにしろ久しぶりに社会復帰するわけで情報も手薄です。
ハローワークにはじまりネットでの求人検索、転職エージェントへの登録などあるありとあらゆる方法を使って仕事探しに奮闘します。
まず手始めにネットで探し当てた企業に書類応募をしてみることにしました。
直近ではパートでの仕事しかしておりませんでしたが、独身時代にしてきた仕事の経験も含め職務経歴書にしっかり書き2〜3社まとめて送付してみたのです。
結果はおわかりのとおりあっけなく全て書類で落ちました。
(書き方が悪かったのかな?)
(経歴や経験が不足しているのかな?)
(未経験だとダメなのかな?)
経験は変えることができませんが、職務経歴書の書き方や見せ方を工夫することで書類が通るかも知れない。
とにかくやれるだけのことをしてその後も数社応募します。
当時の私はまだ年齢的にも再就職のチャンスが十分あると思っていました。
そのため自分の経験してきたことから「やりたいと思った仕事」を中心に仕事探しをしていました。
独身時代、部署内のマニュアルを作成したり実務上のトレーニングスタッフとして働いていた経験があったので人材に関わる仕事に就くことが目標です。
ですから総務人事や人材教育に携われるような仕事や企業を中心に「未経験OK」を謳っている企業に応募していたのです。
書類での落選が続く中、7社目あたりでようやく1社面接までたどり着くことができました。
この企業も未経験OKで総務人事の正社員を募集している会社でした。
(よし!書類に通った。いけるかもしれない!)
期待と不安を胸に実際に面接に挑みます。
面接の担当者は年齢的にとてもお若いの方でした。
私の意気込みとは裏腹にこの面接で言われた言葉がとにかく突き刺さりました。
「5年間ほとんど働いていなかったのですね?」
「ご結婚はされているようですがお子様のご予定は?」
パートで働いていたことを含め独身時代の職歴や子供の予定はしばらくないということをはっきりと伝えました。
「そうなんですね〜」
と担当者が渋い顔をしていたのをよく覚えています。
志望動機などは通常とおりお話しました。
しかし5年間仕事をしていなかったことと子供の予定を聞くなり面接は終了しました。
時間にして数分です。
後日合否の連絡がありましたが当然結果は不採用です。
このとき痛感したこと。
- パートは働いたうちに入らない。
- お子さんのご予定…世の中色々言ってるけど実際の面接ではストレートに聞かれる。
- ブランクがある時点で経験は重視されないし聞かれもしない。
もちろん私よりずっと有能な方がたくさんいたのだと思いますし、経験のある方もいたのでしょう。
でも主婦であること、ブランクがあることが大きな障害なんだと気づかされる出来事となります。
その後も何社か続けて応募してみますが書類で落とされ面接までたどり着くことすらできません。
ある企業では電話で応募連絡をしてから書類送付するのですが、年齢・職歴・婚歴を言うだけお断りされたところもありました。
また「とりあえず送ってください」とため息混じりの声で回答される企業もありました。
当時の私は30代に差し掛かるくらいの年齢でしたので、再就職もまだまだチャンスがあると思っていました。
そして当時子供がいなかったので滑り込みで再就職できるんじゃないかと思っていたのです。
でも現実は甘くなかった。
その期待は簡単に打ち砕かれました。
独身時代の経験をいくら伝えてもブランクによって打ち消される現実。
もちろん声を大にして言えるような経験がない私にも採用されない要因はあります。
中途採用は本当に経験重視、期待値はほぼ含まれないんだと実感しました。
それと同時に主婦であるというだけで不利だということも数社応募する中で感じたことの1つです。
それでもあきらめずに応募を続けたところ12社目でようやく面接に辿り着いた企業がありました。
ハローワークで紹介してもらった地元企業です
応募の決めてはやはり「やってみたい仕事」であった総務事務だったことです。
未経験OKで募集をされていることも決め手でした。
(ようやく面接の場に足を運ぶことができる)
(自分を売り込むチャンスだ)
書類選考で落選ばかりの日々でしたので就職活動をはじめて2社目の面接にはかなり力を入れて臨むつもりでした。
いよいよ面接がはじまります。
志望動機や今までの職歴など一通りお話させていただき和やかな雰囲気で面接は進みました。
しかしここから思ってもみない展開となるのです。
担当者の方からこんなことを持ちかけられました。
「総務事務で応募をいただいているのですが、営業事務でしたら正社員採用できます」
これには正直驚きました。
ひとまずお話をうかがってみると、人手不足で緊急性のある営業事務で採用したいというものでした。
念のため勤務条件等もお聞きしたのですが、総務事務とは勤務形態がだいぶ異なっており私が希望しているものとはかけ離れたものでした。
やってみたい仕事だから応募したのも事実ですが、勤務条件等も検討した上での応募でした。
応募時の総務事務は8:00〜17:00の勤務で基本残業はなし、土日祝日は完全にお休みというものでした。
一方の営業事務は8:00〜17:00と勤務時間は一緒なものの朝は作業都合で7:30には必ず就業がはじまり毎日1時間程度の残業が発生するとのことでした。
そして祝日勤務があり、お休みは月に6〜7日。
正社員だったらこのくらい働くのは当たり前なのかもしれませんが、当初の私の希望とは随分とズレがありました。
働きたい想いは大いにありましたが、家庭に向ける時間を大きく減らす方法は避けたいと思っていたからです。
「今回応募した総務事務も営業事務も経験がありませんが、総務事務の仕事はさせていただけないのでしょうか?」
恐る恐る質問してみました。
「総務事務の仕事は急募ではないので営業事務でどうですか?」
「勤務条件は変えることができないのでご検討ください」
正直憤りを感じましたが即答は控え数日検討させていただきたい旨をお伝えしました。
(主婦ならどんな条件でも「正社員」をちらつかせれば仕事に就くと思われてるんだ)
数日検討したいと伝えたものの私の中で結論は出ていました。
お断りする。
たしかに私は総務人事の経験がなかったので未経験者です。
営業事務の経験もありませんからどちらにせよ未経験者であることには変わりありません。
正社員を目標としていた以上、職種に関係なくお受けするべきだったのかもしれません。
また営業事務という形で手を差し伸べていただいたことは非常にありがたいことではありました。
これまで12社ほど応募して面接まで進めた企業は2社。
主婦が再就職することの厳しさを強く感じていたので、お受けすれば正社員になれるわけです。
でも断りました。
理由は
- 最初から総務事務で採用する気はなかったのだろうという推測
- 提案された営業事務の勤務条件が自分が希望しているものとかけ離れていた
(面接でのやりとりで会社に対しての信用が薄らいでしまった)
(家庭に向ける時間を大幅に減らす必要がある)
そしてこの時感じたこと。
- 主婦は甘く見られている(正社員というニンジンをぶらさげられた気持ちになった)
- 主婦の再就職は仕事内容も条件も選んではいけないのか
というものです。
正社員になれない苦しみを味わい続けている中、お断りしたわけですから贅沢者と言われるかもしれません。
「選ぶ立場ではなく選ばれる立場なんだから贅沢なんて言えないでしょ!」
そう思う気持ちがないわけではありません。
でも仕事内容も勤務条件も、自分の全てを犠牲にして働くのもなにかが違うような気がしたのです。
もし正社員になることだけが目標だったとしたら、たとえ営業事務の仕事であっても、休みが少なくても1つ返事でお受けしていたように思うのです。
それができなかったのですから私の中で正社員になることだけが目的ではなかったのだと思います。
家族と過ごす時間や自分の気持ちの中で大切にしたいことがあったのでしょう。
(やっぱり主婦から正社員への再就職は無理なんだ)
(経験がなければ再就職できないんだ)
(面接さえまともに受けることができない立場なんだ)
(主婦は自分の希望を無視しなければ正社員にはなれないんだ)
このとき、もう正社員に再就職するのは無理だと悟りました。
働く意欲があっても必要とされていない、働くことができない現実がとにかく辛かったです。
正社員は無理だった…諦めてから出会った派遣という働き方、派遣会社に登録したときの話
うまくいかない就職活動、自信喪失はかなりのものでした。
(仕事や条件を選んじゃいけないのだろうか)
(ずっと働くことはできないのだろうか)
(社会に必要とされない人間なのかもしれない)
希望にそぐわなかったとは言え、自ら正社員のチャンスを潰したということも私の中で大きなショックでした。
仕事探しは続けるものの
(どうせ経験がないからできる仕事なんてない)
(結局パートでしか働けない)
ネガティブな想いが先行し応募を全くしない期間が続きました。
そんなある日、ネットでたまたま見たのが派遣会社の広告でした。
後がない!という気持ちもあり、すがる想いで派遣に登録してみることにしたのです。
登録のため派遣会社へ出向いたところコーディネーターと呼ばれる担当者が対応してくれました。
仕事をする上で必要なことをとにかく話し続けた気がします。
こんな仕事をしたい。
こういう条件で働きたい。
就業環境はこんなところがいい。
通勤時間は●●分以内。
こんな仕事をしてきて、こんなことならできる。
希望や要望は相当数伝えたと思います。
ただ正社員に落ちまくって自信喪失状態でしたから、どこか物言いも気弱で自信のなさがでていたのでしょう。
コーディネーターにも伝わったのだと思います。
そこでコーディネーターが私にかけた言葉がこんなものでした。
「みなさんお仕事を始める前や探している最中はとても不安なんですよね。」
「でも大丈夫ですよ!筆者さんに合ったお仕事は必ず見つかりますから。」
「自分はなにもできないと思わないでくださいね。」
「お仕事が始まればできることが増えていくんですから!」
まだ仕事が決まったわけでもないのにとても救われる想いがしました。
そしてスキルチェックというものを行いました。
パソコンの基本操作や文字入力の正確性・速度、スキルを図る目的で行っているとのことで自分の現状がよくわかるものでした。
そのときはじめてわかったのですが、私の文字入力の正確性・速度は平均よりもだいぶ高いらしくコーディネーターも驚いていました。
当然、自分には取り柄がないと思い込んでいた私にとっても驚きの結果でした。
しかし、スキルの部分に関してはまったくといっていいほどできなかったのです。
やはり落ち込みました(笑)
(入力だけできても他がまったくダメじゃ仕事なんか見つからないよな…)
それを察したのかコーディネーターは
「大丈夫ですよ。これだけできることがあるじゃないですか!」
「ご希望しているお仕事の中には現場で覚えて頂ければOKという企業様もたくさんありますからね、大丈夫ですよ。」
と声をかけてくれました。
半信半疑でしたがコーディネーターの言葉を信じて派遣で仕事探しをしてみようとようやく重い腰が上がったのです。
(正社員の応募であれだけ「ダメ」を見せつけられたんだから、期待などせずにやればいいか…)
なげやりな感情も勢いという形で後押ししたのかもしれません。
ひとまず派遣での仕事探しを開始することにしました。
驚くほど早かった!派遣会社に登録してから1ヶ月で仕事が決まる!
派遣会社に登録後、早速派遣会社のサイトで仕事探しをはじめます。
よし!と一度は意気込んだものの自信喪失状態から脱していない私はなかなか応募することができずにいました。
数日後、派遣会社から急募案件とのことでお仕事紹介の連絡を受けることになります。
仕事内容と条件を一通り聞き、最初はお断りをするつもりでした。
(どうせはじめるなら自分のやりたい仕事がしたい)
あんなに痛い目を見ても諦めきれない部分がありました。
その一方で自分のスキルや経験の不足とともに、5年のブランクに大きな不安を抱えていた私。
(なにかを始めなければブランクは開くばかりだ)
(なにかをスタートしなければ現状は変わらない!)
色々と考えを巡らせ結論を出しました。
「とりあえず」派遣で仕事をはじめてみる
という選択をしたのです。
派遣で仕事探しをしていても、やはり私が就きたかった仕事は人事総務等の人材に関わる仕事でした。
もちろん経験はありません。
実際に紹介され「とりあえずはじめた」仕事はお客様へ電話でのご案内業務でした。
俗に言う電話オペレーターですね。
独身時代に電話オペレーターの経験があったので白羽の矢が立ったのでしょう。
(本来希望していた仕事ではないけれど、まずは社会で働くことに慣れることからはじめてみよう)
経験のあった仕事で「社会復帰をする」ということを自分のスタートにしたのです。
ここで私自身も驚きを隠せなかったことがあります。
実際にお仕事が決まるまでにかかった時間がなんと1ヶ月程度だったのです。
派遣会社に登録してから約1ヶ月。
お仕事紹介があってから採用決定するまで実に1週間程度という大変タイトな期間で決まりました。
派遣先が急募ということもあったかと思いますが、あっという間に社会復帰することになったのです。
正社員の応募をしていた期間は3ヶ月以上にもなり、採用という結果にも結びつきませんでしたから本当に驚きでした。
(こんなに早く決まるなら派遣で働くのも悪くない)
というのが当時の私の本心です。
もちろんやりたいと思っていた仕事ではありませんでしたが、社会復帰をすること自体がとても大きな意味を持つことになるとこの時はまったく想像していませんでした。
派遣で働いてわかった派遣のよいところ。主婦は正社員より派遣社員を選ぶべき理由
お仕事が決まり開始となります。
実務の中には電話ご案内業務以外にパソコン操作や入力業務もありました。
幸いパソコンの基本操作や入力など初歩的なことは今までの微々たる経験でカバーができました。
しかし社会経験が多少なりともあった私でも久しぶりに社会で働くことは、毎日不安の連続でした。
なにより社会で働く感覚が相当鈍っていました。
経験がある仕事とはいえ5年のブランクは実に大きいものだと実感したのを覚えています。
毎日必死に、なんとか慣れていくことで仕事をはじめてから抱いていた不安はいつしか自分の自信に変わっていきました。
毎日充実した日々を過ごせるようになっていました。
そして派遣で働いてよかったことの1つ。
「残業がない」
家に戻れば主婦ですから、家庭との両立を考えるととてもベストな働き方だと実感します。
残業がないことでスケジュールが組みやすかったのはとてもありがたいことでした。
今日は早く帰らなきゃいけないのに〜なんて気持ちがセカセカすることもなく、仕事にも集中できたような気がします。
今思えば、お断りせずにはじめてみてよかったというのが率直な感想です。
もしお断りしていたら「働くことができない自分」のまま過ごしていたでしょう。
この「とりあえずはじめた」お仕事が、私が社会復帰するためのとても大切な一歩になりました。
一方でこんな想いも抱いていました。
「とりあえずはじめた」お仕事は自分のやりたかった仕事とはほど遠いもの。
経験があるという点からも
(この仕事は自分のステップアップの材料にはならない)
そんな風に感じていたのです。
しかし全くそんなことなかった!
実は電話オペレーターとして働いていたこの派遣先が業績不振による業務縮小で、お仕事の継続ができなくなってしまったのです。
(仕事がなくなる…)
やっと社会復帰できたのに仕事がなくなってしまう不安は計り知れないものでした。
でもここで「派遣を選んでおいてよかった」と思うことになります。
実は派遣先都合でお仕事が終了してしまった場合、優先的に派遣会社からは新しいお仕事を紹介してもらうことができるのです!
これが正社員だったら途方に暮れてしまっていたと思います。
しかしこういった措置があったことで、社会復帰して間もない私でも首が繋がったわけですから本当に当時は救われました。
自分の意思とは関係なく仕事を失ったわけで安心などしている余裕はありませんでしたが、この出来事が私がステップアップするきっかけとなります。
派遣での再就職をしてから約1年半後のことです。
ここでとりあえずはじめた電話オペレーターから営業事務へと転身することになります。
そう、正社員を目指しているときにお断りした営業事務。
あのとき断ったのになんで営業事務?となるんですが、これには自分なりの理由があります。
まず、今回は勤務条件の面で無理せずに働き続けることができると思えたからです。
当時お断りした正社員営業事務の場合、就業時間としての定められているものはあったものの実際に稼働している時間だけで見ても約10時間。
そこに通勤時間をプラスしお休みが少ないことを含めると、家庭に向き合う時間が極端に減ってしまうのです。
家族の理解や協力も必要になってきます。
でも家に戻れば主婦なんです。
当時「時間」の部分でこの条件を受け入れることは非常に難しいことでした。
今回お受けした派遣営業事務は8:30〜17:00の勤務で残業なし、土日祝日は休み。
とにかく残業がなく、お休みもしっかり取れるという点で家庭との両立がしやすいというのは仕事を決める上で大きなポイントになりました。
実際に残業がない派遣を一度経験してきたからこそ、時間の大切さがわかった部分もありました。
また派遣会社からの紹介があるということで、その仕事を担える要素が自分にあるということが計れることも前向きな検討に繋がりました。
未経験で飛び込むにあたり自分の持ち合わせている能力と派遣先が求めるものがあまりにも乖離していると仕事として成立させるのが難しくなります。
派遣だとその点が緩和されるので未経験でのスタートがしやすいと思います。
社会復帰をしたことにより、働くことへの自信を取り戻したことも大きく影響していたように思います。
実は営業事務未経験だったのですが、社会性が身につき私自身もチャレンジがしやすい状態だったことがあります。
社会復帰をしてからは「やりたい仕事に就くために経験を積んでいこう」と前向きな考え方に自然と変化していったんですね。
正社員を目指していた頃は自分の本来の状況を見失っていたのかもしれません。
これは「働く」ということが現実になってはじめてわかったことです。
ちなみに営業事務未経験の私がなぜ営業事務として採用されたのか?といいますと、営業事務は取引先との電話応対が非常に多い仕事というのが関係しています。
直近で就いていた電話オペレーターの経験が活かせるということが紹介された理由だったのです。
また以前細々とパートで勤めていたことがありましたが、そのパートでの仕事が営業事務の仕事と類似していたことも紹介に至るポイントの1つだったようです。
細々やっていたパート時代の話。
これは派遣会社での登録時にコーディネーターとの面談でとにかく伝えまくった内容の1つです。
派遣登録時、私自身パート時代のことはあまり重要視していない事柄でしたが「ここに繋がったか!」というのが率直な感想です。
どんな些細なことでも話してみるもんだな、と感じます。
私の場合は派遣先都合で仕事が終了するという珍しいケースでしたが、私自身がステップアップするきっかけになったことは間違いありません。
電話オペレーターから営業事務の仕事に転身するまでも1ヶ月くらいの時間があったでしょうか。
営業事務の仕事が決まるまでの間は、自分の弱点であるパソコンスキルを上げようと派遣会社が提供しているスキルアップ講座などに取り組みました。
お恥ずかしい話、身になるほどの成果は得られませんでしたがこの取り組みもいくらか営業事務で働く中で活かされた経験の1つです。
主婦の皆さんには、派遣社員をおすすめします。
まとめ
営業事務のお仕事をはじめてから、派遣会社の担当者にこんな話を聞きました。
「仕事を休んでいる期間が長くなると、どんな事情であっても仕事に就くことが難しくなる」
というものです。
たしかにそうだなと思います。
「働いていた感覚」が直近であるとないのでは明らかに仕事への取り掛かり方も、心の持ち方も違うからです。
企業側も抱いていることかもしれませんが、当事者である私は強く感じています。
ブランクから再開したとき時と、派遣で働き始めてからの職種転換は比べ物になりませんでした。
仕事をはじめることで知らずに身についている社会性や応用力なども関係しているかもしれません。
でも一番は実際に働くことで得ることができた「自信」がそうさせているのではないでしょか。
そんな筆者が常々希望していた人事総務関連の仕事。
はじめて派遣社員になってから数年後、実際に仕事に就きチャンレジすることができています。
派遣で経験を積んできたことが今に繋がっているのだと思います。
正社員にはなれなかったけどこうして経験を積めることこそがとても貴重なのだと実感しています。
子育て中でも働きやすい仕事を見つけたい人へ。
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