未経験の主婦でもパート事務はできる?時給や残業は?
オフィスワークがしてみたい、でも事務経験が全くない…と不安やお悩みを抱える主婦の方、未経験だからとあきらめてはいませんか?
いえいえ、そんなことはありません!
未経験でもパート事務のお仕事にチャレンジしたい方にお話をしていきたいと思います。
本当にパート事務未経験の主婦でも仕事ができるのか?お仕事の内容をチェック!
パートのお仕事の中でも大変人気のある事務職。
人気があるからこそ未経験だと不利と思われがちですが、実際のところ未経験でパート事務のお仕事を始められた方はけっこういらっしゃいます。
この記事を読んでいる皆さんが想像する「事務」のお仕事はどんなものでしょうか?
おそらく大半の方が「パソコンを使う仕事」をイメージしているのではないでしょうか?
「パソコンができない=事務の仕事はできない」と思ってはいませんか?
はい、ちょっと待ってください!
実は事務の仕事は本当に幅広く多岐に渡ります。
ということはパソコンを使わないお仕事やパソコンを使うお仕事でも入力程度ができればOKというお仕事も存在しているのです。
例えばファイリングと言って書類整理を行い綴じ込みをする仕事や、書類に不備がないかを目視でチェックするお仕事などがパソコンを使わないお仕事の一例になります。
またパソコンを使うお仕事でも数字のみを入力するお仕事や、決まったフォーマットに簡単な文字入力だけを行なうようなお仕事、電話応対をメインとしつつ少しだけ文字入力を伴うといったお仕事もあります。
お仕事の内容をしっかり確認してみると事務未経験の方でもチャレンジがしやすいお仕事は意外とあるものです。
未経験の方がパート事務を探し、応募するときには具体的にどんなことをやるのかすぐにわかるかどうかがポイントになってくると思います。
また求人サイトなどを覗いてみると「未経験OK」「未経験歓迎」と謳っている募集が掲載されているのもよく見かけますよね。
こういった募集はちょっとしたカラクリがあることを事前に知っておいてください。
実際に未経験者に対してフォローが手厚いことや、マニュアルなどが完備されていていることも多く未経験の方でも取り組みやすい環境が整っているケースもあります。
その一方で応募者数を増やし適した人材を選びたいという会社側の思惑から「未経験者歓迎」としている場合も多くあります。
もちろん騙しているわけではなく未経験者を採用しているケースもあります。
しかし未経験でパート事務を目指すのであればやはりお仕事の探し方にも工夫が必要になってきます。
今はパソコンやスマートフォンからも簡単にお仕事が探せる便利さがありますし、求人を出している会社側も積極的にネットを活用している時代です。
しかし誰でも簡単に情報が取れるということはそれだけ人の目に触れる機会が多く、応募する人の数も必然的に増えるということでもあるのです。
主婦の方には少々耳の痛いお話になってしまいますが、
年齢が若い>経験者>年齢が高い>未経験者
という感じで大概の会社は採用基準に優先順位があります。
事務職については人気であるが故、優先順位がはっきりしている場合が多いのです。
もちろん業界、業種によっても違いがありますのでこの限りではありませんが、パート事務についてもこの優先順位は多いに当てはまると思います。
さらに付け加えて言うと経験があっても年齢が壁になり、なかなか採用に至らない人も多いのです。
要するに若い世代、経験者と同じように仕事探しをしても、当然のことながら経験のない主婦が採用を勝ち取るのは至難の技なのです。
仕事の探しの段階から手をかけていくこと、マメになることが必要になってきます。
例えば地域で配布されているフリーペーパーや新聞の折込求人広告、ハローワークの活用も未経験でパート事務を目指す人にはおすすめしたい方法です。
特にハローワークは公的な機関であることもありますが、求人募集をしている会社側も募集する際に費用がかからないため、ネットなどでは見かけない地元企業や規模は小さいながらも活気のある会社等多数掲載されています。
また若い世代の方に至ってはネットで情報収集できる手軽さから地道にお仕事を探すということをしない傾向があります。
そのため、身近なところにある求人募集を細かくチェックすることで競合を避けられる可能性があるのです。
パート事務未経験の時給は低い?働く時間や残業は?
そしてパート事務で働く上で一番気になるのが時給です。
やっぱりお金は必要だし大切なものですから気になるのは当たり前ですよね。
結論から申し上げると決して高いとは言えません。
パート事務の時給の相場はおおよそ1000〜1100円と言われています。
地域ごとにばらつきがありますが、その地域の最低賃金に近い金額を提示している場合が多いです。
中には経験者、未経験者問わず一律にしている会社もあるようですが未経験で募集をする場合、金額は低めからのスタートが多いと言っていいでしょう。
もちろん経験を積んでいくことで時給UPがなケースもありますので長い目で捉えてみるとよいのではないでしょうか。
少しでも経験を積むことができれば事務の派遣社員にもチャレンジしやすくなります。
派遣ですとめっちゃ時給もあがりますよ!
ご興味ある方は下のリンクをご覧になってみてください。
主婦でパートから派遣社員に転職したら残業なし・高時給で最高だった話
また働く時間や残業などはどうでしょう。
これは会社によっても実務として行う仕事によってもだいぶ違います。
未経験パート事務に関して言うと短時間勤務が大半で残業なしの会社が圧倒的に多いと言えます。
特に主婦の場合、家庭と両立したいとか育児の合間に仕事をしたいとか短時間で働きたい理由がある人も多く、会社もそういった人をターゲットに短時間勤務での募集をしているケースが多いからです。
逆に言うと働く側の事情をある程度理解しているということにも繋がります。
慣れてきて経験を積んでくると残業をお願いする会社もありますが、パート事務の方はその都度会社と相談し自身のライフスタイルに合わせて対応しているようですよ。
本当にパート事務未経験の私でもチャンスがあるの?
はい、あります!
あっさり言ってしまいましたがこれは本当です。
パート事務未経験でも「可能性はゼロではない」ことは確かです。
ただし1つだけ付け加えるのなら、
「あなたが憧れるような、綺麗なオフィスでランチはお財布だけ持ってお出かけ…みたいなキラキラしたイメージで仕事はできません。そんなところで働ける未経験者ほぼいません。」
ということです。(キツイことを言ってごめんなさい)
なにが言いたいのかというとキラキラしたイメージに近い環境、お給料、待遇で働ける人はそれなりに経験やスキルがあるます。
即戦力として働ける人であり、その中でもほんのひと握りのわずかな人種であるということです。
パート事務の仕事は本当に人気があるので、募集人数1人に対し応募件数が20件以上なんて会社はザラにあります。
そうなってくると経験者や年齢的に若い人が採用される確率が圧倒的に高いですし、会社側もわざわざ未経験はもちろん年齢が高い人に白羽の矢を立てる必要がないのです。
希望や理想があるから未経験でもパート事務を目指してみようと皆さん思っているのだと思います。
もちろん希望も理想も持つことは良いことなのですが、そればかりが先行してしまうとパート事務の仕事に就くのは本当に難しいと思います。
自分の状況をよく把握しておくことも忘れないでくださいね。
「そんなこと言ったら、結局未経験でパート事務にはなれないってことですよね?」
と言いたくなった方いますよね?
それは違います!
未経験でも全くチャンスがないわけではありません。
要は少ないチャンスを見逃さずに活かしていくことが大切なのです。
未経験のチャンスとは?
- 新規事業や事業拡大で新しいスタッフを多数必要としている場合。
- 経験がない人ほど会社のカラー(方針、仕事の進め方など)を素直に受け入れてくれるため未経験者を積極的に採用している場合。
- 複雑な作業が少なく、業務の習得に時間がかからない場合。
- 経歴よりも人柄を重視している場合。
- 年齢層の高い主婦を中心に積極採用している場合。
(人材数の確保を優先しているため募集の段階ではスキルを問わないケースも多く未経験者でも就業しやすい。)
(会社の規模や業種にもよるが、時に事務所の留守番がメインとなるようなお仕事もある)
(会社のイメージや社風、既存の人間関係とのバランスを取りたいとき)
(若い年代は離職率が高いため、採用後の定着率を安定させる目的でターゲットを主婦にしているとき)
1番については大手企業など会社規模が大きいケースによくある募集の方法です。
スキルや経験値ではなくとにかく人材数の確保が優先なので、事務経験がなくても意外とあっさり採用となるケースもあるようです。
ただし実際どんなことをやるのかが明確でないことも多いので、その仕事がどんなもので、自分ができることなのかどうかをしっかり確認しておくことをおすすめします。
2番〜5番については1つ共通点があります。
個人の能力やスキル、経験に関係ない理由が採用の決め手になっているということです。
「とにかく誰でもいいから来て欲しい!」という会社ですと経験の有無に関係なく採用します。(これは本当です)
もちろん「誰でもいい」とは言っても最低限こうしてほしいという希望はあるはずですが個人経営の会社や、規模が小さい会社などによく見られる傾向です。
実際に聞いたお話の中で「経験者優遇」とあるけど「未経験者NG」とは書いてないから思い切って応募してみたら事務未経験でもパート採用された!という方がいました。
就業先は個人経営の会社で従業員数も大変少ない会社だったそうです。
気になるお仕事の内容は事務所の電話番がでした。
これを聞いてどう思いますか?
「ただ居ればいいみたいな仕事だな…これって事務っていうのかな?」
そう思った方がいたら、もうパート事務の仕事は諦めたほうがよいでしょう。
なぜかと言えば答えは簡単です。
チャレンジをしたくてもその環境に身を置くことができなければずっと「未経験」のままだから。
です。
会社側も「こんなことをしてほしい」という仕事があって募集をしているわけですから、経験やスキルに左右されない場合もあるということですね。
例えば「事務所の電話番」が仕事である場合
「事務所にいて電話に出られる人であれば誰でもOK」
となるわけですがその会社にとっては
「事務所の電話に出てくれる」
ということがとても意味があることだから仕事として募集をしているのです。
そして本当にただ電話に出ればいいのでしょうか?
そんなことはないですよね。
ビジネス的にふさわしい言葉使いで対応する必要がありますし、電話で受けた要件をしっかりと伝えるという仕事があるのです。
どんなに簡単な仕事であってもそこに「質」というものを求めるのであれば、どんなことでも限りなく立派な仕事だと思いませんか?
少ないチャンスを活かさなければパート事務として働くことは大変難しいと思ってください。
少々乱暴な言い方になってしまいますが未経験だからこそ「身の丈にあった仕事、場所」にスポットを当ててみることも必要なんです。
そんなことを言われてしまうと
「結局、未経験でパート事務の仕事に就くのは無理ってことか…」
と思った方は多いでしょう。
だからこそまずは「あきらめないこと」です。
正直これに尽きると思います。
何社応募してもなかなか決まらないと心が折れてしまいがちです。
ですがタイミングやご縁というものも少なからずありますから、とにかく「あきらめないこと」が大事です。
そしてもう1つ。
どんなに経験がある人でも1回数十分程度の面接で相手がわかるのは履歴書に書いてある職歴と経験のみです。
人物そのものまでが全てわかることは絶対にありません。
未経験だからこそご自身の長所や得意とすること、経験してきたことなどとにかくアピールできることを徹底的に探してみてください。
意外と自分自身のことってわかっていないことが多いものです。
相手に知ってもらう前にまずご自身を振り返ってみてください。
その結果熱意が伝わることだってありますし、なにげなく話した長所を必要としている会社だってあるのですよ!
どうぞご自身のことを知るキッカケに繋げてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
パート事務未経験から実際に採用に至るまではとても時間がかかるかもしれません。
それでもあきらめずに応募を続けていくことであなたにとってのベストが見つかるはずです。
そして、そのときのベストが今後の全てではありません。
そこから更に変えていくことができるのです。
そんな筆者もオフィスワーク未経験、パソコンの文字打ちもほとんどできない状態から事務職に飛び込んだ経験のある一人です。
事務職に就きたかった理由は「座り仕事で身体の負担を減らしたい」という理由と、やはり事務経験がないので「事務職ってキラキラしてるよね」っていう先入観と憧れからでした。
実は事務職に就く前はバリバリの営業職でした。
常に移動が多く毎日とても疲弊していて体力的にとてもきつかったのです。
そしてパソコンを使うことが主流となっている時代にも関わらず、全くパソコンが使えない自分に焦りを感じていました。
早速、何社か応募をするのですがことごとく落ちてしまいます。
ちなみに私がそのとき受けていた職種は営業事務や経理、総務などといった一般的にいうところの「事務職」です。
これらの事務職は専門性が必要であったり、とにかく1つのことだけが仕事じゃないんですよね。
今思えばパソコンもロクに触ったこともない私が採用されるわけもないのです。
やっぱりダメか。
でもなんとか事務職に就きたい。
どうしたらいいんだろう…。
くじけずに何社も応募しましたが落ち続ける日々に気持ちも疲れていました。
とにかくネットから求人広告からありあらゆる媒体に目を通していく中で、1つ自分の中で「これだったら」と思えるものがありました。
電話オペレーターの仕事です。
お仕事の内容はお客様からの問い合わせ対応なのですが、メイン業務は申込書の不備確認や登録といったものでした。
そして「事業拡大につき増員中、未経験者歓迎」とあったので希望する仕事とは違うけど応募してみようと思ったのです。
経験のない私でも受け入れてくれる場所があるなら行ってみよう!
これが私のオフィスワークデビューとなり、このお仕事での経験が本格的な事務職に就くキッカケとなったのです。
そもそもなぜ私がこのお仕事を選んだかというと、当時とにかくコールセンターの募集が多かったことがあります。
どこも人手不足なのか時給も含め待遇がよかったということがありました。
人手の確保が最優先の業界だと察知したことでオフィスワークに就くことができたのです。
実際、入社して1〜2ヶ月は「続けられないかも…」と初めてづくしの環境に心が折れかけました。
パソコンだけじゃない、会社のルールや就業規則、人間関係の構築まで。
とにかく目新しいものばかりで毎日を必死でやり過ごしていた記憶しかありません。
ただ、教えてくれる先輩も(超パルタで怖かったけど)面倒見がよく、できない私によく付き合ってくださり、パソコンの基本操作と文字入力は業務に支障がない程度まで身に付けることができました。
未経験でも受け入れてくれたこの環境の存在は本当に大きいものでした。
そして入力業務に慣れてきたころ電話応対の仕事が新たに始まったのですが、ここで私自身思いもよらない開花をすることになるのです。
私はもともと営業職をしていたためお客様とお話をする機会が非常に多かったのですが、この経験が電話応対にも繋がったのです。
電話応対マナーをしっかりと先輩に叩きこまれたこともプラス要素となり、いつしか主力として働けるまでになりました。
電話オペレーターを始める前は営業職で培った経験が役に立つとは微塵も思っていなかったのですが、経験してきたことはどこで花開くかわからないものだなということを身を持って感じた出来事の1つです。
そしてこの電話オペレーターでの仕事を評価していただき、その後は後輩の育成や部署内のマニュアル作成などの仕事にシフトしていくのです。
このとき基本操作も文字入力もバッチリできていました。
しかし「エクセルやパワーポイントなんて使ったことないよ…」と新たな不安を抱えながら前に進むのです。
どうでしょう?
パソコン操作もままならない私がまさかパソコンと向き合いながら仕事をしている姿なんて想像できたでしょうか?
まわりの人たちはもちろん、私自身も全く想像していなかったことですよね。
その後はパート事務の仕事にも迷いなく応募できるようになりましたし、その後転職をして営業事務や経理の仕事なども経験することができました。
最初に立ったスタートラインは自分の希望と違うものでしたが、経験という代え難いものを得たことで選択肢が増えたことは事実です。
そんな筆者からみなさんに伝えたいことがあります。
経験して無駄になることは1つもありません。
使えない経験も1つもありません。
どこかで必ず繋がるときが来ます。
今は点かもしれないけれど、必ず線となり繋がっていきます。
自分を信じて進んでください。
みなさんが輝ける場所に出会えることを心から願っています!
子育て中でも働きやすい仕事を見つけたい人へ。
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